『我が家の竹林を活用したい』
その思いから当ブログは、竹林オーナークリハラの視点から、個人レベルでの竹林利用について考えてみます。
今回は春から初夏にかけてしか採れない「竹皮」を煎じて「竹皮茶」にしてみようという試み。
竹皮茶?なんぞそれ?
おおよそ大体の人が『 ? 』と疑問符を浮かべられたでしょうね。
そりゃそうです、なんせネットですら情報が出回ってないんですから。
このように検索してみても竹皮とお茶の関連は、高級中国茶の包装くらいしか出てきません。
期待できる成分は?
竹皮は、その抗菌作用により古くから食品の包装材として使われてきました。
また、竹そのものも生薬として使われてきています。
竹皮を煎じて飲む、という発想が無いほうが不自然なんですよね。
このアイデアには何らかの、廃れた原因がありそうです。
ともあれ、気になった上に情報がない以上は試してみるっきゃありません。
煎じてお茶にした場合の有効成分を考えてみます。
以下は『旬レポ中国地域 2012 年 12 月号』よりの引用。
●「竹の皮」の成分
「竹の皮」に含まれている成分は、以下が挙げられる。
①フラボノイド
植物に含まれている色素成分で、フェノール構造をもつ。強い抗酸化性をもっており、発癌物質の活性化を抑制する効果や、血行促進作用、抗血栓作用、抗ウイルス作用等があると報告されている。
②高級脂肪酸
天然の油脂およびロウの構成成分で、構造式RCOOHなどで表される。抗菌性がある。
③葉緑素
クロロフィルとも呼ばれ、植物の体に含まれる緑色の色素である。葉緑素には脱臭性、抗菌性がある。
④特殊蝋質物
蝋質物には撥水性がある。
①のフラボノイドと③のクロロフィルについては成分が明言されています。
しかし②と④はこの書きかたでは特定できません。
高級脂肪酸の「高級」とは上質で値段の高いという意味ではなく、分子構造が長いという意味です。
しかも脂肪酸の種類はイロイロあるので、この表記だけでは飲んで体にイイかはわからないんですよねぇ・・・。
特殊蝋物質についても同様で、情報がありません。
でも裏を返せばコレ、まだ研究の余地があるって事かしら・・・?
どうやって作るの?
さて肝心の仕込み方ですが、まずは自然乾燥と天日干しでカラカラにします。
ちょうど良さそうなアイテムがあったので買ってきました。
釣具店で売ってましたプロマリンの「魚干し網」。
カゴ状のネットが三段に区切られてまして、魚の干物作り以外にもイロイロと使えます。
パッケージイラスト拡大図
採ってきた竹皮を水洗いして、細かなうぶ毛やホコリを落とし、
網に詰め込んでやります。
梅雨入りまでの晴れ間に乾ききるといいですねぇ。
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