『我が家の竹林を活用したい』
その思いから当ブログは、竹林オーナーの視点からの竹林活用について考えてみます。 まずはウチの竹林が全国的に見てどういう立ち位置にあるのか。 情報収集をしてみた結果は、僕の住んでいる千葉県が「竹林県」という結論です。
1.竹林面積 全国7位の千葉県
モチはモチ屋ということで林野庁のサイトへGO。
全国の竹林面積の資料をあさってみると、意外な結果がでました。
引用:竹関係資料 -林野庁
やはりタケノコの一大生産地である九州勢が強いですね。
地理的に九州と近い中国地方勢もランクイン、高級タケノコや竹林のイメージがある京都府も入っています。
そんな中ポツリと居る千葉県にフォーカスしてみましょう。
2.森林にしめる竹林の割合 千葉県は全国2位
とくに目についたのが森林面積にしめる竹林面積の割合です。
全国平均0.6[%]のところを千葉県は3.8[%]と大きく上回り、1位の福岡県に次ぐ2位。
しかしながら、「千葉県といえば竹」と思いうかべる人は少ないです。
3.利用が進んでない?千葉県の竹林
さきほどの竹関係資料を読んで行きます。
引用:竹関係資料 -林野庁
こちらの竹材の表には、新しく茨城県と石川県がランクイン。
- 茨城県の竹林面積は約2千ha、森林にしめる割合は約1.1[%]
- 石川県の竹林面積は約2千ha、森林にしめる割合は約0.7[%]
茨城県の竹林面積は千葉県の約1/3ながら、竹材の生産量は2倍以上です。
更にタケノコの生産量についてのデータも見てみます。
引用:竹関係資料 -林野庁
今度は大きく顔ぶれが変わりまして、四国勢から徳島県と香川県が食い込んできました。
竹林面積2位の大分県と、3位の山口県が入ってないのが気になります。
こちらの野菜ナビ「たけのこ」の項千葉県の生産量は22位の123トンでした。
竹材とタケノコの利用、あまり盛んではないですね。
4.これから顕在化するか 千葉県の「竹害」
竹、特に外来種である孟宗竹(もうそうだけ、もうそうちく)はとても強い繁殖力をもっています。
それらが放置された結果、周囲の土地にへ見さかいなく侵食してしまう現象を「竹害(ちくがい)」と言います。
こちらのWikipediaの竹害の項から、特に竹害の激しい都道府県を抜き出してみると、
"特に竹害が激しいのは京都府、静岡県、山口県、鹿児島県、高知県、愛媛県などである。"
と、あります。愛媛県を除けば、どれも上記いずれかのランキングに入っている土地ですね。 千葉県の名前はありません。
ですがネットをうろついてると、こんな資料も引っかかりました。
日付を見るとかなり最近に作られた資料です。 軽くネットで検索してみた結果、この手の行政が作ったマニュアルで目についたのは鳥取県と静岡県のものでした。 最近になって関心が高まるのは、千葉県の竹害問題がこれからだという事ですね・・・。
5.まとめ
千葉県は「竹林面積のわりに利用が進んでいない」といった状況。 僕の予想だと竹害問題はこれからますます顕在化・激化しますねぇ・・・。
竹林オーナーとしては、この課題に熱心に取り組みたいです。
コメント
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甲斐さん、コメントありがとうございます。
「個人レベル」という表現をしていますのは、先ず竹林は持ち主が主体的に手入れするもの、という考えからですね。
消極的に管理するのではなく、積極的に活用する方が良いのは言わずもがなです。
また、個人レベルで可能であれば多人数ならもっと容易にできる、という考えからです。
しかし、県道7号我孫子関宿線沿いにあった竹林のいくつかが、ここ1,2年で造成されているのを見ると、管理できず活用もしないなら駆除が最善かとも思います。
駆除するにも短期間で終えるには人手と重機が必要なのも悩ましいですよね。